3年目のヨコハマ保活

3年続いた保活が2021年に終了しました。2年目からは激戦区港北に突入し、とりあえず終了しました。

閑話休題56 横浜市保活 運営に問題がある園の第三者評価

2022/4/19追記

https://cgi.city.yokohama.lg.jp/shimin/kouchou/search/data/33005956.html

緑区役所が不正は意図的と、インターネットに書いてしまうくらいアレだったと…。必要な助言指導をした結果閉園し、今後「も」適切に対応という…確かにそこまでアレだと必要な助言指導としては土地を売って返金してもらうよう導くくらいしかないのかもしれません。そういう助言指導だとしたら下記のインタビューは白々し過ぎる気もしますが。

 

「税金」不正受給の保育園が返済求められると突如の閉園 「保育士全員クビ」 | 概要 | AERA dot. (アエラドット)

また生々しい。

 

先日の不正受給問題で閉園する認可園の第三者評価を見てみました。というのも第三者評価制度というのが、選ぶのにリスクを感じる園を判別するのにどの程度使えるのか、疑問に思っていたからです。

私が保活した中で見た第三者評価は大抵の項目は三段階中の中間か、高評価で評価されていて、当たり障りのない内容しか読み取れない、保護者アンケートにおける少数のネガティブな意見はどの程度真剣に受け止めるか判断に迷うもので、これらを見たところでその園に対する自分の中でのアリナシの評価にどう反映していいか戸惑うな、というのが感想でした。もちろん、園の保育方針など手元に何も情報がない状況であれば役に立つのでしょうが、このインターネットのご時世や、港北区にはNPO法人の作成した保育園幼稚園ガイドに基本情報が網羅されていることから、そういった情報はそっちの方が簡潔で見やすいです。

初回保活者は、個別の保育内容や環境要素といった評価の根拠となる記述について自分の中で気にすべき事項に整理するかしないか、考えてしまうので、平凡な評価の園ほど読んでいて気持ちが疲れるのではないでしょうか。

 

私のどうでも良い偏見はさておき、閉園する認可園の評価分類別の評価には1がありました。

それが以下の項目です。

  • 評価分類VI-2 施設長のリーダーシップ・主任の役割等
  • 評価分類VI-3 効率的な運営

なお効率的な運営の項目には以下のことが書かれていました。

利便性があまり良くないという立地によるところもあり、園児が定員割れしているところも事実であることを園では理解しています。

(中略)

園がこれから地域の子育て拠点としてどうあるべきか、園児の確保や職員の定着化など、今後園が安定した運営を継続していくための、より具体的な計画を立案されてはいかがでしょうか。

こうなった今、このコメントを読むと切実な印象を受けますが、後段は特に何も意識せずに読むと一般的なアドバイスのようにも読めます。しかし評価は1と低評価ですから、評価者はそれなりに差し迫った意味を込めたのでしょう。

ちなみにこの評価が入った際、3歳児クラスには在園児がいなかった旨の記述がありましたので、定員割れのレベルは港北区民が想像する一段上の状況です。

 

私は保活では第三者評価をチェックする必要は必ずしもないのでは、と思うこともあったのですが、この評価を見ると少し考えさせられます。ただこう書いてあったからと言って、不正受給していて、突然閉園するとは思わないですが。

 

ということで、もう少し他の運営に問題がありそうな認可園の第三者評価を見てみましょう。運営に問題がありそうな認可園は指導監査結果 横浜市から特別指導監査を受けた園を見ていきます。

 

令和元年度特別指導監査対象2園

A園

やはり人件費水増しの不正受給園です。こちらは開園した翌年度に不正受給が指摘されたため、不正受給前の第三者評価はありませんでした。

最近の第三者評価は前述のものとは評価項目が変わっているようです。

不正受給後の第三者評価では事業計画の策定において全項目低評価です。どうやら園長人事の交代があり、管理者の責任とリーダーシップは全項目中評価も園長就任後は〜といったコメントが多発しています。どうやら研修体制に相当課題があるという評価らしく、人材育成、確保のうち該当項目を低評価とするだけではなく、管理者の責任とリーダーシップにおいても課題と書かれています。

効率的な運営に相当する項目はなく、運営の透明性の確保という項目が新設されていました…。情報公開と透明公正適正な経営運営の取組みの2つで評価され、後段は低評価でした。不正受給の後ですからね。

 

B園

こちらは不正な支出ということで、法人から施設に金を返せという指導内容です。ネットニュースなどでは法人本部の経理担当が着服ということが書かれています。

こ個については直前に第三者評価が入っています。三段階評価が明確に書かれていない報告しか見つけられませんでしたが、経営関係では見た感じ露骨に課題であると、明示されている項目はありません。人事制度が作られていない点で〜が期待されるといった言い回しが見られるくらいですかね。

また、園の経理状況については顧問税理士が毎月監査を行うことによって、外部の目を通じた会計ルールの順守を図っています。園の運営状況については法人の別の園と連携し、毎月事務会議、理事会を実施することで相互の園の状況をチェックする体制がとられています。

という記載もあります。第三者評価は園の評価で法人の評価ではないという理解をした方が良さそうですね。この評価の評価機関は福祉系ではなく会計系のとこなんですが…。

 

現在公表されている監査結果で他に特別指導監査が行われているものは見つかりませんでした。

直近の監査で少し悪質そうなやつも追加で見ようと思いましたが、大半が法人本部が吸い上げすぎとか、他の施設や事業に資金貸付したのを返してもらえとかなので、B園の結果と合わせて確認する気が失せました。

 

ワムネットはどうせ検索させるなら、三段階評価で低評価が1つでもある園など、評価内容を検索できるようにして欲しいです。エリア分けと園名検索だけなら、ページ内検索すればいいので、PDFだけ延々貼り付けて頂ける方が有難いです(情弱)。