2021/4/2追記 横浜市は独自の施設検索サービスの提供を終了し、ここdeサーチに情報を寄せるそうです。あまり意味のない記事になってしまいましたね。
今まさに結果待ちの家庭にはお役に立たない今更感のある投稿ですが、今更ながらにまとめてみました。
ひっそりとリンク集に下記の内閣府が委託している保育園検索システムを追加しました。
横浜市の保育園を検索できるサイトは複数あります。
- 2021/3で運用終了です。ここdeサーチに統一するそうです。保育・教育施設検索(子ども・子育て支援情報公表システム「ここdeサーチ」) 横浜市※ 市のドメイン。ここから各検索に反映される情報も多いと思われるため、更新は1番早いかもしれない。翌年度の新設園はのっていない。
- ホーム - 子育て支援情報サービスかながわ ※ 2021年1月現在データが古い。新設園が抜けている。幼稚園で給食あり検索が可能。
- 区役所 保育のページ | 働くママ応援し隊 横浜市内の保育園検索※ 年齢別最新空き状況や障害児保育などで絞り込みができる。幼稚園は預かり保育実施園のみだが、給食あり検索可能。また検索結果を特定住所からの直線距離順に並べ替え可能。各園の詳細ページでは最新の入所状況データも見られる。他の中身は市のドメインのものと同じ。
このように市のホームページを探せば見つかる情報が整理されている検索システムが複数あるという状況で、また似たようなサイトが!と思ったのですが、ここdeサーチの横浜市の認可園の情報の公表者は神奈川県となっており、横浜市のホームページでは確認できない情報が掲載されていることがあります。
また検索結果のcsv出力に対応しているため、保活の進捗管理をエクセルやGoogleスプレッドシートなどで行う面倒くさいタイプのご家庭にはうってつけです。
幼稚園にももちろん対応しています。
横浜市のホームページで確認できない情報例
- 開設年
- 常勤、非常勤別保育士数 ※ただし任意なのか掲載していない保育園も半数以上ある。
- 常勤、非常勤別保育士平均経験年数 ※保育士数より更に掲載園は減る。大手系は短く、中小や地場の園は長い傾向がある。
- 実費徴収事項 ※任意なので掲載していない園も多いが、食費以外にも定額オムツやシーツのサービス料金を詳しく載せている園もある。
欠点は情報公表システムを謳っているので詳細検索や絞り込みの検索機能が充実していないこと(ただしcsvで落としてフィルタリングすれば十分ですが)と、動作が重いことです。また認可外では従業員専用の園も出てきてしまうことです。
また居宅訪問型、いわゆるベビーシッターは横浜市はデータの非公表の項目が多すぎて機能しない気がします。
しかし電話番号が出力されますので、保活初期の見学先予約リストとして使うなどの用途には十分でしょう。
なお前述の保育士の平均経験年数の参考資料を探していたのですが、経験年数は見つからず、勤続年数に関する資料をみつけました。
内閣府が実施した全国調査「幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査」です。
教育・保育に関する報告・データベース: 子ども・子育て本部 - 内閣府
令和元年度調査は速報値のみですが、その前の平成29年度調査は地域区分別の結果が出ています。
この地域区分とは、介護報酬やら保育園の運営費やらについて国から地方への交付金の額を決める際の地域補正に使用する区分のようです。
横浜市や川崎市、大阪市、東京都の一部の市部は二級地で16/100の区域にあたります。一級地20/100が特別区です。
平成29年度調査における私立保育所の常勤保育士(主任や園長を除く)の平均勤続年数は7.1年です。非常勤は5.4年に下がり、東京区部は常勤非常勤共に5.1年です。
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/outline/pdf/houkokusho3_1.pdf
また小規模A型の16/100では常勤3.8年、非常勤3.2年となっています。
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/outline/pdf/houkokusho3_3.pdf
都会に行けば行くほど雇用の流動性が高く勤続年数は短くなるのかもしれません。
私は余程でなければ勤続年数はあまり気にしていませんが参考までに。(本当にやばいところは載せないし、それより家に近い方がいい)
また、最近話題になりました非常勤保育士の定義はこの調査において同じく下記のように定義されており、同様のものに見えます。
「常勤」とは、原則として施設で定めた勤務時間(所定労働時間)の全てを勤務する者をいいます。したがって、施設の 勤務時間の全てを勤務しているパートタイマーは、ここに含みます。 また、1日6時間以上かつ20日以上勤務している者については、上記に関わらず常勤」とみなして下さい。
保育園の標準時間は11時間保育、その上土曜保育はほとんどの園が実施していますから、一般的な保育園は11時間超×週6日分の保育士を配置しなければなりません。
もともと二交代制でなければ無理な仕事です。見出しなどでは誰が責任を持つのかと書かれていますが、結局は責任ある職務に十分な給与水準にすべしという内容です。
この調査では賞与込みの平均月額給与も公表されていますが、非常勤の平均勤務時間はわからないので、給与水準としてどうなのかは不明です。令和元年度調査は非常勤の勤務時間も記入する調査票になっていたので、出てくるかもしれませんね。
ここdeサーチを見る限り常勤と非常勤の比率は園によりかなり差があり、1クラス常勤ダブル担任でいけてそうな所と、クラス常勤1担任になっていそうな所があります。
しかし人事関連用語では常勤的非常勤という言葉があり、非常勤として契約していながらほぼフルタイム就業のポジションというのは多く、よく同一労働同一賃金の考えからトラブルの素になっていますから、この比率だけで保活の足切りをするのは時期尚早と言えるでしょう。数字上の比率と体感は全く違う可能性もあります。
(そういう意味では常勤的非常勤は実態を示す言葉で正式な雇用形態ではないのですが、常勤的非常勤と銘打って採用している法人があり、ちょっとウケました。)
新しい調査結果が出たらまた見てみたいと思います。
1/29追記 ここdeサーチ、更にディープな情報が追加されそうですね。
横浜市の居宅訪問型の状況もここdeサーチでもう少し検索しやすくなると良いのですが。