3年目のヨコハマ保活

3年続いた保活が2021年に終了しました。2年目からは激戦区港北に突入し、とりあえず終了しました。

閑話休題27 既存施設連携型1,2歳児保育所ってなんだ。

またまた整備が必要な地域が更新されました。

そこで今回は既存施設連携型うんちゃらかんちゃらが追加されました。

 

整備が必要な地域一覧 横浜市

 

日吉綱島近辺は概ね対象です。実際に出来るかどうかはわかりませんが、良い場所に新設された時に希望園にするかどうかは考えておきたいですね。

令和4年4月開所 既存施設連携型1,2歳児保育所整備費補助事業(一次募集) 横浜市

一次の募集は終了していますが、今改めて整備対象が更新されたということは、募集対象地域の応募が一次募集で0だったか足りなかったということだと思われます。

 

それではどんなものか募集要項のページを見てみましょう。

 

認可園分園、乳児認可保育園又は小規模園のいずれかの形態になるようです。

例えば下記の記事で紹介した保土ケ谷区の分園は2歳までで、小規模ではないので乳児認可園になるのでしょう。

前2つと小規模園の形態では職員の配置、施設の基準、保育料、転園時の加点に違いがあります。しかし、場所が気に入って転園の希望がないのであれば、保育料の差以外は特に気になる点はないと思われます。

 

ponpn.hatenablog.com

 

既存施設連携型は、本園との距離も目安として示されていますが、車で5-15分くらいまでとなっています。保育園密集地である日吉綱島エリアの保護者はかなり引いてしまうでしょう。

ただし、本園には園バスを備え、希望する場合は送迎することが開設の条件となっています。

どこからどこまでの送迎なのか明記されていませんが、家が分園には近くても本園には遠い場合、本園に進級後に分園から本園まで送迎するイメージでしょう。登園時間に柔軟に対応してくれるのか、費用はどの程度かは不明ですが、募集要項には分園に送迎希望児童用の保育室を設ける必要があるとの記載があり、バスは本園の持ち物であることや他の記載からの推測です。

 

更に募集要項の2(3)送迎等についてでは、保護者の駐車場を利用しない車での送迎は近隣の状況によっては禁止して良いと書かれています。従って車5-15分は本園でのバス送迎の手間を考えた条件であり、本園も分園も車送迎派の保護者が利用しやすい施設というわけでは必ずしもないことが伺えます。

 

これらのことから、希望園に加えるかどうかは、分園からの徒歩や自転車での距離を考えた上で決めるべきでしょう(本園進級を強く希望している2歳児の親とかは別かもしれませんが)。

 

しかし、3歳児以降本園への送迎を希望する場合はデメリットがあります。

募集要項には下記の記載があります。

カ 保護者との情報共有等
当該事業により整備する1,2歳保育所は、卒園後の3歳児以降も引き続き1,2歳保
育所に保護者が送迎することとしています。そのため、3歳児以降の保護者への情報共有について、例えば、ICT機器を導入すること等により、保育に関する計画を分かりやすく伝えるとともに日々の記録を写真などでお伝えする、送迎の際にクラス担任を配置する等、丁寧な情報共有を心掛けてください。

担任と会う機会がとても少ないのです。

しかし、幼稚園バスで通園すればだいたいそんなものですから、気にし過ぎもよくないでしょう。

 

募集要項では障害児保育は実施してくださいとなっているので、新設が確定したら障害児家庭も問い合わせて良いでしょう(障害児は通常の利用調整とは別に利用決定されるケースが多いようなので区役所への問い合わせは必須です。)。

また日中は送迎室の一時保育転用も期待されます。

 

では本園はどんな施設になるのでしょう。

募集要項では

1(1) 対象事業者
次のア~カの全てに該当し、法人格を有するものとします。
ア 令和2年4月1日以前から継続して、横浜市内において、認可保育所認定こども園 (幼保連携型及び幼稚園型)、幼稚園(横浜市私立幼稚園等預かり保育事業を行っている園に限る)(以下、保育所等)を良好な内容で運営していること。
イ 自らが運営している保育所等(以下「既存施設」)の定員枠を活用し、新たに整備する認 可乳児保育所、認可保育所分園又は小規模保育事業(A型又はB型)(以下「1,2歳保育 所」)の連携施設として、全ての進級枠を既存施設で設定することができる法人であること。

以下略

となっています。

アでは2020年4月以前から施設を運営する法人が要件となっています。

この2020年4月以前の要件はイに持ち越されるのでしょうか。それとも本園に設定する保育所が2021年4月開設でも、運営法人が別に市内に2020年4月以前から運営する保育所や幼稚園を持っていれば良いのでしょうか。その点はわかりません。

もし、前者だとすると、日吉綱島近辺の保育園の3歳枠は既に小規模園と連携協定をしているケースが多く、新たに連携枠を設定する余地のある保育園は今年の新設園か来年の新設園ぐらいかと思いますので、日吉綱島に分園ができるとしたら本園は幼稚園か徒歩圏外の保育園となる可能性が高いです。

個人的な予想では、この要件は以前神奈川区であった新設園の保育士一斉退職を意識したもので、市内で安定して運営出来ている園があれば、本園の開設年度は問われないのではないかと思いますが、そうだとしても結論は同じです。

2歳児クラスの卒園児全員(少なくとも6人程度?)を受け入れられる定員設定を持ち、園バスを持った認可園が日吉綱島近辺で今後新設されるというイメージはあまり持てません。

 

車で15分の距離はGoogleマップ等で見るとかなり広いですが、朝夕の綱島街道利用と考えると果たしてどこまで行けるか…読みきれないところではあります。

 

一方で3歳以上は幼稚園派の保護者にはかなり期待できるシステムでしょう。初めから行ける園が明確で、2歳の秋に幼稚園に願書を撮りに行ったりしないで良いわけです。

朝の預かり保育は自力登園の幼稚園が多いですが、このシステムであれば、早めの園バスが利用できる可能性が高いです。

 

横浜保育室などは年々少なくなっていますが、園選びの複雑さは中々なくならないですね。選択肢があるのは必ずしも悪いことではないですが、1人目の保活は脳内の情報処理が追いつかなくなりがちです。

幸いにも横浜市は希望順位と優先順位は関係ないですから、微妙に感じたら、書けた園の数を数えて、書かないか、末尾に添えるかを判断したら良いのです。

 

小規模にしろ乳児認可園にしろ、2歳児クラスの終了時に連携園に進級しない場合は卒園加点が着きます。

引越しなどを検討している方はスタイでもゴーでも保険がかけられる選択肢と言えるでしょう。