3年目のヨコハマ保活

3年続いた保活が2021年に終了しました。2年目からは激戦区港北に突入し、とりあえず終了しました。

2020年横浜市港北区保活 きょうだい同時申請のポイント 同園優先?別園も止むを得ない?

2023.6改定 状況があまりにも変わってきているので、少しずつ書き換えていきます。少しずつで申し訳ないですが、ご了承ください。

 

きょうだい同時申請時に悩むのが、同園優先か別園でも各々優先順位の高い園に入り、後々転園を狙うか、です。

 

2021年4月の横浜市の利用申請にはきょうだい同時申請の場合、入所希望について3つの項目を記入選択することになっています。

 

  1. きょうだいが同時に同じ保育所等を利用できる場合のみ、利用を希望しますか? はい/いいえ
  2. 希望する選択肢に☑をいれてください。(いずれかひとつに☑)□ きょうだいのうち、ひとりだけ内定した場合でも利用を希望する(どの子が先でもよい) □ きょうだいのうち、児童名: が先に内定した場合のみ利用を希望する □ きょうだいひとりだけや一部の子どもの利用の場合には、利用を希望しない
  3. 希望する選択肢に☑をいれてください。(いずれかひとつに☑)きょうだい同時に利用ができる場合、□ 希望順位が低くても、同じ保育所等の利用を優先してほしい(同園優先)複数の保育所等できょうだいがそろう場合、児童名:の希望順位の施設を優先してほしい。□ きょうだいが別々でも、それぞれの児童の希望順位の高い保育所等の利用を優先してほしい(順位優先) 

 

 

 

1 同園じゃなきゃ辞退は基本的にもったいない!

まず1番目の質問ですが、これは激戦エリアの方は基本的にいいえと回答すると思います。送迎に苦労するくらいなら育休延長しても構わないと考えた上で、次年度以降も入所が見込めるかなり余裕のある状況でない限り、ここに「はい」、と回答するのは困難です。港北区に関しては各地域2歳以上の募集人数は雀の涙程で、入所を先延ばしにすることで入り易くなるという状況でもないからです。

また、激戦すぎて毎年新設園が出来るため、新設園狙いで翌年に延ばすという作戦は出来なくもないですが、上の子が3歳になると小規模や横浜保育室卒園のランクアップ児童が多くいますので、きょうだい加点のみでは特に指数は高い方にならないという認識を持った上で身を投じる必要があります。

 

2023.5月からはこんな制度も出来ました。特に1-3歳の上の子に関しては1人だけでも入ってしまった方が良いと思います。

きょうだい同時の保育所等の利用申請に関する取扱いの変更について 横浜市

 

多胎児など同学年きょうだいの場合は、卒園のタイミングで別園になることもないので、横浜保育室を押さえて、同園でなければ横浜保育室に行くというのはアリだと思います。これも3歳以降の以下略

 

2 きょうだい1人だけ内定。それでもチャンスと捉えよう。

さて、2番目はきょうだいの一部だけ内定したらどうする?という質問です。

 

さて先ほど伝えたとおり、上の子だけであれば下の子の育休が継続できますので、お金の問題を除けばどんとこい、ということになります。

 

では下の子だけ内定は?下の子だけ内定してしまうケースで1番想定されるのは、上の子2歳、下の子0歳の場合でしょう。

横浜市の制度では下の子だけ入れて、上の子だけ育休することが禁じられているわけではありませんが、企業側ではそういった育休は年齢的に認めていないことも多いと思います。

横浜市の保育士の配置基準は2歳児は5人に1人、3歳児は15人に1人となっていることから、多くの保育園では、3歳児クラスと2歳児クラスに定員差を設けていますから3歳児クラスから転入できる枠はある程度ある園が多いです(ない園もあるので希望園が該当しないか調べてください。1番簡単なのは、保育所等の入所状況 横浜市の受入可能児童数と入所児童数を足して見ることです。)。一方で小規模園が周囲にあると、連携園としてその定員を使われていて外部から入る余地もないことがあるので、各地域型保育事業の連携先一覧(卒園後の進級先)について 横浜市を見て状況を確認します。そのように確認して、下の子の希望園の優先順位を後から上の子が入りやすい方に調整していきます。無理に希望しない園を上にする必要はないです。ただ、上の子だけ二次も落ちた場合、最も想定しやすいコースは小規模か年度限定に入って別園となり、卒園加点と兄弟加点のダブルランクアップで3歳児を決める、なので下の子が内定する園は枠があった方が、その後の狙いを定めやすいです。

 

下の子が入園できた園に上の子が入れる余地がない場合は、私なら上の子が入れた保育園に下の子を寄せると思います(0歳児クラスのことなら幼児性健忘を発揮して即忘れてくれます。親が拘りを持つかどうかです。)。

翌年まで待つ必要はありません。入園できた下の子の転園申請は4月の2次から出しましょう。例えば第3希望の園に決まっていたら、第1第2希望園だけでもいいです。2024.4月からは同園にきょうだいが申請を出していればランクアップするという利用調整基準の改定が予定されていますから、その転園申請が上の子のランクアップにも繋がるのです。

問題は第1希望園に決定していた場合ですが、下の子が転園申請を出さなければ上の子は下の子の園以外ではランクアップを受けられなくなるので、その辺のデメリットと第1希望園への拘りを天秤にかけて決めることになります。まあ私ならまだ入園していない園にそこまで拘らないので、きょうだいが同じ所を同時に利用の場合のみ、にチェックをいれて家に近い園は全て転園申請します。

 

さて上の子だけ入れた場合、入れて育休延長を前提に記載してしまいましたが、以下の記事で触れていますが、最悪は内定辞退したとしても認可保育の申請にペナルティはほぼありません。2歳児までの保育料は決して安くはないですし、翌年の3歳児であれば幼稚園という選択肢も見えてくるので。2024.4月からは兄弟児同時申請と在園児兄弟の点差がなくなりそうなので、復帰を急いでいないのであれば、先に上の子を入れておくと下の子有利になるということは全くなくなる見込みです。

 

ponpn.hatenablog.com

 

下の子の辞退だと保留通知がないため、生まれ月によっては手当金の延長手続きが取れない可能性がありますが、上の子の辞退であれば、ノーダメージです。

安易に「きょうだいひとりだけや一部の子どもの利用の場合には、利用を希望しない」にチェックを入れるのではなく、粘ることをお勧めします。

1歳ならほとんどの園で4月入所募集枠がありますから、同園ランクアップかつ認可外加点があれば、かなり有利に動けるのは間違いないです。次年度で2、3歳なら年度限定保育もトライできますね。

利用を希望しない、だとこういった検討すらする余地がなくなります。

 

3 同園優先か、希望順位優先か。

3番目は、同園優先か、希望順位優先かという設問です。 

きょうだい児が同園が良いのは間違いないですが、なぜ同園が良いかと言うと送迎時間が短縮されるからに他なりません。また、きょうだいで通う場合、別園になる可能性を加味すると自然と希望順位自体も基本的に送迎時間が短くて済む園が上位となります。

もちろん園の方針などで多少の順位は入れ替わることもありますが、絶対に合わない園は希望から除外しますから、重要な条件が順位に反映されることはあまりありません。

 

どちらを優先するにしろ、立ち向かう課題は同じであることが多いです。

 

このため希望順位優先の選択の考え方としては、別園になった場合に転園で同園に揃えられる見込みがあるか、翌年度転園により希望順位が高い園に入れる見込みがあるのか、というのがポイントとなってきます。

 

例えば、とても良い場所とかなり遠い場所の2箇所に新設園が出来、保留は避けたいので、どちらの新設園も希望に入れたいが、同園優先にすると遠い方の新設園に決まりやすいのではと心配している。出来れば1年別園にしてでも希望順位の高い園が良い。といった場合です。

見込みがある、と言えるためには、希望順位の高い園に更に次の年次の4月募集枠が存在する、という条件が最低限必要です。

 

上の子の転園枠がなくなってしまうことが多いので、新設園など上の子が入りやすい園が希望順位高めになっている、もしくは上の子が育休退園している、かつ下の子が0歳の場合に初めて分の良い賭けになると思います。

なお、下の子の転園を狙う場合、元の園が小規模園であれば入園や認可からの転園より加点1点分有利になるため、近場に小規模園があれば、あえて希望順位を高めにしておくのも良いと思います。

 

ここまで転園前提で話を進めてきましたが、もう一つ希望順位優先がお勧めできるパターンがあります。

それは上の子の卒園が近いパターンです。5歳入園であれば、長く通う下の子の園を近場にすることを第一に考えるのも合理性があります。

 

ではどんな場合に同園優先がオススメなのでしょうか。

それは、上の記事を読んで、こんなこと考えるの面倒だなと思った場合です。基本的に同園優先を選択して不利な場合はほとんどありません。

入れそうだけど、下の子をずっと通わせるのは辛いと感じる園は、思い切って下の子の希望園からは抜いてしまう方が単純明快で良いと思います。

 

以上、きょうだい同時申請の時考えたことを書いてみました。

誰でも考えるような内容ですが、皆同じようなこと考えてるなーと少しでも結果をポジティブに待てるようになっていただければ幸いです。

 

どちらを選択するにしろ、一次の結果で別園になった場合、二次利用調整の募集期間内に転園申請を出すのを忘れないようにしたいですね。

2021年4月入所の二次利用申請〆切は2月10日です。

12/11追記 12/14変更 ※ きょうだい別園になった場合転園申請できると港南、緑、南、戸塚区の利用案内に記載があります。南の利用案内を見るに、別園のきょうだい児がいない場合は引越しを伴う場合のみ二次利用調整の転園申請を受け付けるようです。

 

2021/2/16 逗子市の記事ですが、横浜市の別園状況への言及が。きょうだい加点に胡座を描く私が言っていいことではないかもしれないが、自転車送迎はきょうだい同園でも通園児が3人いたら無理ゲーというか違法なのではないのでしょうか。この記事で主張すべきは別園兄弟を優先にせよ、ではなく、徒歩圏内に入れるよう保育園を設置せよ、保育園に送迎用駐車場もしくは送迎サービスを整備せよ、ではないでしょうか。もちろん更に別園兄弟の優先や多子優先があれば言うことは無いのでしょうが。

news.yahoo.co.jp

 

私(筆者)が横浜市の保育教育運営課に問い合わせたところ、一次と二次の選考の結果、兄弟が別園になってしまったのが、全世帯のうち1割程度いるとのことだった(令和2年4月入園希望の場合)。