3年目のヨコハマ保活

3年続いた保活が2021年に終了しました。2年目からは激戦区港北に突入し、とりあえず終了しました。

2020年横浜市港北区保活 兄弟加点のみで入れるのか。

この記事は2024年4月の利用調整基準の改正をもってあまり意味がなくなりました。兄弟加点は多胎児も含め1ランクアップ+4点、兄弟別園を希望する場合のみランクアップなしの3点となったのです。

2023年頃、在園児きょうだいが同園に入れる割合は8割とのことでした。横浜市としては同園に通えるように利用調整基準を改正するとのことですが、どうなるでしょうね。

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12/16赤字追記しました。綱島西エリアの方は他のブログでご存知かもしれませんが参考までに見てみてください。新横浜の在園児きょうだい家庭の皆さま、第二希望以下は書いていますか?今年は横浜保育室の移行があります。年内なら希望園足せますんで、1歳児申込なら是非。

 

Q.きょうだい児の場合どのくらい有利か?

 ランクアップのない下の子の内定にはナーバスになってしまうことがあります。ランクアップのある家庭を羨む気持ちも浮かんで来ますが、在園児きょうだいがいる方も、万が一第一希望に外れればきょうだい加点3点でどこかに入所するしかないのですから、ナーバスなのは変わりないかもしれません。

 0歳児は資料がありません(一応港北区で5園を希望したら4園は最低必要加点が1点だったという事例はありますが、どう考えたら良いかわかりません。夜勤者が多い地域だったのか。実質3点までで埋まっており、たまたま4園で1点が滑り込んだのか。)。しかし、1歳児はそれなりに厳しい状況であることがわかっています。

 以前ご紹介した行政不服審査請求の答申においても、入所決定園児の最低ランクがAAランクであった事例が2つあります。

 と書きましたが、この2つは同じ年度、同じ歳なのですが、おそらく園やエリアも丸かぶりだと思っています。

 

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 とりわけ下記の第73号答申港北区の事例について、私は綱島西の申請事例ではないかと推測しています。ちなみに綱島西の当時の認可園の数は7園に小規模の数は2園です。

 

令和元年度第73号答申 港北区1歳児クラスAランク加点0きょうだいなし

A園 受入なしのため保留

B園 同ランク同加点できょうだい数の比較により保留

C、E、H園 同ランク同加点同きょうだい数で所得の比較により保留

D園 同ランクで加点の比較により保留 最低加点3点

F園 ランクの比較により保留 最低ランクAA

G園 同ランクで加点の比較により保留 最低加点4点

どうやら以下のような感じらしいです。地元の方はほとんど特定できるでしょうからご参考までに。

B園受入8人申請者数156人 新設

C園受入4人申請者数50人

D園受入6人申請者数79人

E園受入7人申請者数39人

F園受入2人申請者数101人

G園受入2人申請者数90人 小規模

H園受入5人申請者63人 小規模

 

 小規模が1歳児の同園ランクアップで埋まるとは考えにくいので、AAなのは認可園でしょうね。そして枠が少なければ少ないほどランクアップで埋まりやすくなります。このエリアには1歳児の受入枠が2-3名の園が2園ありますから、AAランクがなければ受からないのはそういった園ではないでしょうか。

12/15追記

 この年、綱島西では新設園がなく横浜保育室の認可園移行がありました。そのため、該当横浜保育室に在籍し他の園を希望する家庭が4月1〜3歳児クラスの申込に放たれました。在園児きょうだいを上回るランクアップと加点5点を持って……(横浜保育室卒園待遇)。近隣の在園児きょうだい家庭は恐怖しました。まさに戦国の世です。このため、上記で書いてあることは間違いではないですが、もう一つの答申にあるとおり、この年は1歳児の最低入所ラインがAA加点5点という在園児きょうだいすら入れない超難関園が爆誕した模様です。このようなことは通常起こらないです。

 この在園児きょうだいで埋まるという事象は激戦かそうでないかはあまり関係ありません。運と枠の数ですからどこでもありえます。横浜市では希望順位が点数に影響することはありませんから、埋まりそうな園だろうが何だろうが書けば良いのです。

 0歳児についても受け入れが3人程度の園がありますから、同様の状況でしょう。

 書いている園の受入枠のほとんどがその園全体の定員の5%を下回るような場合、必要最低ランクが高めの園ばかりを希望している可能性があります。

 ちなみに定員に対する2021年4月の0、1歳児受入率の地域平均としては、ざっくりと以下のような数値です。

日吉 0歳児11.3%、1歳児6.8%

日吉本町 0歳児8.7%、1歳児7.0%

箕輪町 0歳児7.0%、1歳児9.1% 

綱島西 0歳児11.1%、1歳児5.5%

綱島東 0歳児10.1%、1歳児7.7%

樽町 0歳児9.2%、1歳児9.0%

 綱島西は新設園が出来なかったので1歳児が厳しくなっています。(その代わり0歳児が…という話は以前書いています。)この定員の割り振りだけで、厳しいかどうかを判断することはできないので、下記の記事も参考にしていただきたいのですが、厳しい地域では半分近くの園が加点3点以上がボーダーになってくると思います。

 1歳児が高い箕輪町、樽町は新設園が出来ている影響が大きく、2021年4月は一時的に高くなっています。2022年度もこの割合であるわけではありません。箕輪町は元公立園で0歳児受入をしない園がありますから、0歳児が相対的に低い割合となるのは今後も続くでしょう。0歳児の受け入れがなければ在園児の下の子が産まれた家庭は1歳児復帰一択なので、ランクの高い層が厚いと思われます。どちらの年齢にしろ箕輪町は今…ということも以前書いています。

 

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 もう一つ、入園の難易度を図る材料としては入所待ち人数があります。

 直近4月の入所待ち人数を見てみましょう。

厳しさ続く日吉・綱島の保育所利用、1次結果の通知後も「200人待ち園」 | 横浜日吉新聞

 日吉本町から綱島東あたりにかけて、50人前後の園が並んでいます。特に駅近は人気が顕著ですね。余談ですが港南区の利用案内にはかなり直接的に書いてあります。以下引用です。

駅周辺は激戦区です。地域を広くご検討ください。
・フルタイム共働きのご家庭でも、駅近の 5 歳児までの園のみの希望だと、どこにも入所できないことがあります。
・2 歳児までの園(認可乳児保育所、小規模保育事業等)もぜひ選択肢としてご検討ください。

・地域を広くご検討ください。※家が上大岡ならば、南区や港南中央エリアもぜひご検討ください。

賛否両論だとは思いますが、私はこのくらいはっきり書いた方が良いと思います。

 

 さて、待ち人数が50人いるとどうなるか…多胎児の申し込みが発生します。2019年の人口動態調査によれば出生数は865,239人でうち174,021人が複産(つまり双子以上)です。だいたい2%が多胎児となります。

 横浜市では多胎児の申し込みは加点4点ですから、50人待ち人数がいる地域No1園の受け入れ枠は、例えば綱島近辺では6人枠があっても3人が同園きょうだい、残り3人枠を2名の多胎児を含む加点4点勢で争うイメージになります。他に加点4点のパターンはきょうだい同時+夜勤、育休退園児の下の子、きょうだい同時+小規模横浜保育室等、補助なし認可外+夜勤など様々ですが、同じ調整指数でも子どもが複数の家庭が有利です。

 以前も書いた通り、夜勤労働者も一定割合いるはずですから、そんな感じで入所待ち人数50人前後の園は、人気園であれば受入人数があってもボーダーが加点4点に行きやすいと思われます。

 子ども3人家庭も一定数存在しそうですが、子ども3人連続育休に入って無期雇用フルタイムの職に復帰するのは出産間隔が短すぎかつ別園リスク高すぎか、1番上が小学校に上がるまで一度も復帰せず育休だとブランクが長いため、どこかで一度復帰し1番下の子は在園児きょうだいで入っているパターンが多いかと思います。

 

これは地域で人気園の話で、上の事例のとおり、実際にはかなり必要な加点は開きが生じると思います。これは感覚ですが、保育園が6園あれば、厳しい地域は3園程度加点3点以上が最低になると思います。3点でも入れない人が生じるということです。逆に残りの3園は確実に入ることができます。

どこが人気園か、というのは実は入所待ち人数ではわかりません。みんなが書く園はわかりますが、そこに希望順位は反映されません。駅へ向かう途上の近距離に人気A園と特徴のないB園があった場合、B園に余程の欠点がなければ、ランクの高い人も低い人も両方希望園には書くものです。50人申請して40人が第三希望以下の園と20人申請して全員第一希望の園であれば後者の方が必要な加点は多いでしょう。

綱島近辺では第20希望くらいの概念が普通に存在し、それでも1とカウントされます。

 

人気のある園はどこか。このような情報こそが、ご近所間での評判や園見学での空気でしか感じ取ることができないものです。

家探しにおいても、紙のデータでは気乗りがしないのに見学した途端にとんでもなく輝いて見える物件や、全ての必要条件を満たすのになぜか心がときめかない物件があります。

保育の人気度も家探しと同じでときめき×通園難易度であると言っても過言ではありません。

ですから、ランクが高くないと魅力が乏しい園しか通えないのではないかと心配する必要はありません。

家探しと同様に入居満足度とときめきは、必ずしも同様ではないからです。また、冷静に考えると魅力は一長一短なとこも往々にしてあります。

保護者に対しビジネスライクな対応が多い園でも朝延長の子が多く、子どもが早めの預入れに違和感なく参加できたり、駅遠築古のときめきにくい園でも夕食の内容や園庭の遊具、お散歩ルートの公園が良かったり、日中の室内の様子ではわからない点が魅力の園や、年齢が高くなるとメリットを享受できる園があります。特に保育内容は年齢高めの方が差別化されやすい一方で、低年齢児の親の視界から消え去りやすいので、ときめき要素の少なさに嘆く必要はあまりないと思っています。

 

行政不服審査請求を行った家庭ではAランク加点なしが一番ランクの高い(そして数の多い)事案でした。

この審査請求というのは不利益決定があった場合にしか出せないものです。つまり第一希望だろうが第三十希望だろうが、内定が取れていれば希望通り対応しているということで、請求できません。

加点があれば落ちないかというと、認可外加点を得ている人は認可外残留が可能な場合が多いですから、感情的には審査請求という感じではないと思います。Aランクきょうだい加点持ちで希望園全落ちというのは、ほとんどないからこその0件ではないでしょうか。

 

今年の審査請求事例があれば見たかったのですが、コロナでスケジュールが押しているのか、年内に公表されることはなさそうです。