3年目のヨコハマ保活

3年続いた保活が2021年に終了しました。2年目からは激戦区港北に突入し、とりあえず終了しました。

閑話休題40 2021年4月横浜市港北区の0歳児クラス申請に対する保留割合を推測する

 

 

各市区町村の「新子育て安心プラン実施計画」(令和3年度)によって、区別年齢区分別の申込者数がいつの間にか公表されていました。

今年の4月の港北区の0歳児クラスの申込者数は813名(前年同月871名・約6.66%減)とのことです。全年齢では9113名(前年同月8796名・3.60%増)で、1・2歳児クラス、3歳以上のクラスは共に3-4%台の増加傾向ですから、コロナの申請控えのほとんどの部分は0歳児クラスで発生したという適当な予測はそんなに外れてはいなかったと思います。

申請者数から4月の入所児童数を引けば0歳児の区内保留児童数の目安が出るのでは?と思ったのですが、生憎、利用者数のデータを保存していない…

と思ったところ国立国会図書館のインターネット資料保存館でたまたま見ることが出来ました。

保育所等の入所状況 横浜市

2021年4月の港北区内の0歳児クラスの利用者数は713名でした。この数字は恐らく近隣区から越境で港北区に入園している児童数を含むため、813名から713名を引いても正確な保留児童数にはなりません。しかし、港北区からも同じように近隣区の保育園に越境している児童がいるであろうことを踏まえると、もうそこは相殺してだいたいの保留児童数は813名のうち100名くらいであったということで良いのでは…と思います。そうなると区内0歳児は8人に1人の割合で保留になったということになります。

比較的入りやすかったと言われる年度の比較的入りやすい年齢と言われる0歳児で12%程が全落ちしているというのは中々苦い内容で、新設園に0歳児クラスは設けないなどと言っている場合ではないように思いますが、単なる申請控えに加えてこの100名のうち育休容認チェック欄にレ点を入れた家庭が相当あった等の事情でもあるのでしょうか。因みに市全体の待機児童数の公表資料では保留児童数の半数程度が育休により復職の意思を確認できない方、と分類されていました。なお、2021年5月の某園0歳児クラス入所待ち人数は40人くらい…いやこの中にはある程度ガチ勢がいるはずなんですけどね。立地も良いですし。

10/12追記 更に言うと2021年4月の0歳児の一時利用調整の新規受入見込枠に二次利用調整から募集を始めた新設小規模の0歳児枠を足すと、832名分でした。つまり832枠に813人が申し込み、100人ミスマッチが起きて、100人枠が浮き、713人が入園した。という状況である模様です。

 

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全年齢での保留児童数は356人であることがhttps://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kosodate-kyoiku/hoiku-yoji/taiki/taikijidoutaisaku.files/0021_20210423.pdfで公表されていますから、1から5歳までの保留児童数は約250人ということになります。

申し込み人数は8300人ですが、これは前年度からの持ち上がりを含むので同じくインターネット資料館からダウンロードした2021年1月分の入所児童数から小規模2歳児を除く0から4歳児クラスの利用児童数を算出すると6867人でした。そうなると新規申込者数は1433人となります。実際には小規模2歳児から連携園に持ち上がったり、3歳児から幼稚園にうつったりで増減があるのでこれより多いか少ないかも想像がつきませんが、このうち250名が保留ということなら、保留の割合は17.4%ほど。合わせると356人/2246人が保留の割合で、15.9%となります。この数字は昨年何だか適当に推測した16%くらい、という数字と違和感はありません。

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しかし、もっと細かい地域ごとの保留割合は全くわかりません。今年5月の入所待ち人数を見れば区内には0歳児では入所待ち0名の園も30園程度あり、保留になる割合も地域によって相当高低差があるであろうことが容易に想像できます。日吉綱島エリアでは1.5倍から2倍程度悪く見ておいても大袈裟ではないでしょう。ただし、前述の市全体では保留児童数のうち半数程度が育休延長希望疑惑という事情を踏まえると0歳児は結局体感値は元の数字だったということもありそうです。

 

申請率を計算するとR3.4は市全体の就学前児童165549名に対し、72527名の申請で43.8%の申請率です。港北区は就学前児童数18179名に対し、9113名の申し込みで、50.1%の申請率でした。もう5割を超えていたんですね。

港北区横浜市の中では東京都に近い位置にありますから、共働きのライフスタイルが占める割合が多いというのは自然です。まだ伸び代はあるんでしょうか。女性の就業率は2025年までは政府第2期「まち・ひと・しごと創生総合戦略」(2020改訂版)の中で年1%程度の増加目標としているので、あと3年は増えるのではないでしょうか。その後はよくわかりません。

 

申込者数に対する整備量の割合を計算すると0歳児クラスは109.3%、1・2歳児クラスは97.6%、3歳児以上のクラスは113.6%で、コロナ禍でもやはり1・2歳児は足りていないということのようです。来年4月の計画・見込み量は0歳児もかなり整備するように見えますが、既に公表された定員数を見る限り、この計画を作成した時とは方針を変えているのではないでしょうか。0歳児の定員がこんなに増える気配は全然ないです。

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待機児童数は5人中0歳児クラスが2人だったのは少し意外でした。0歳児は4月当初は自転車通園出来ませんから、自宅と距離のある園がマッチングし難いのが原因かもしれません。逆に3歳児以降待機児童ゼロは幼稚園に行くからでしょうね。

 

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